「HSBC香港口座開設&海外資産運用勉強会・座談会」

これから海外での銀行口座開設や資産運用に乗り出そうという人たちを対象に僕が1ヶ月〜2ヶ月に一度の頻度でおこなっている3時間の勉強会だ。最初の1時間半を使って海外資産運用・海外投資に関する私の考えをセミナー形式でお話させていただく。そして次の1時間半はカフェに場所を移してそこでフリートークの形式で参加者からの質問に回答させてもらっている。

最初に「初心者のための海外資産運用セミナー」というタイトルでこれを開催したのは2012年12月のことである。あれからまもなく5年が過ぎようとしている。これまでに56回開催して、約700名の参加者に対してお話をさせていただいた。

あらためて第一回目に使用したプレゼンテーションのデータを見ても、より伝わりやすいように説明の仕方を改善したり、時代に合わせて数値データ等を改正した部分はあるものの自分が伝えたいと考えていることはいささかもぶれていないことがわかる。

主なポイントは3つ、
・なぜ今、海外での資産分散を真剣に考える必要があるのか?
・目指すゴールの形とそこへ向けての具体的第一歩をどう踏み出すべきか?
・海外資産運用を進めた先にある日本人の選択肢とは?
である。

将来起こることはわからないことも多いが、ある程度の確度で予測可能なことも多い。予測可能な未来を数値を用いて明確に把握し、海外資産分散の重要性への認識を新たにしてもらう。その対策としてまずはじめに何をすれば良いかということを理由を含めて具体的に示し、そして日本人という属性を持つ我々にはその先ににどの選択肢があり、どういう可能性が広がっているのかということをイメージしてもらうのである。

このセミナーは基本的に毎回10名の定員でおこなっている。以前は50人以上の参加者に集まってもらって開催したこともあるし、最近でも10人部屋会議室の予約が取れなかったときには大きな部屋を借りて15〜20人程度の人数でおこなうこともあった。だがこれだけの開催数を重ねた今、この勉強は定員10名でおこなうのがもっとも良いと結論付けている。

5年を経過しても内容がほとんど変わらないという事実が示すようにここで話す内容は一過性のものではなくどの時代にも(どの国の人に対しても)とても重要だと考えているものだ。僕がこの仕事やってゆくうえでの理念を支える背骨と言っても過言ではない。それを伝える機会なので参加者にはこの考え方をしっかり自分の中で消化してもらいたいというのが伝える側の願いである。

ちょうど一年ぐらい前に「HSBC香港口座開設&海外資産運用勉強会」から「HSBC香港口座開設&海外資産運用勉強会・座談会」にタイトルを変え、テーブルを囲んで近い距離で同じ目の高さで話をする座談会をプログラムに組み込んだのもそれが理由である。それまでもときどき勉強会のあとに少人数の有志でカフェに流れてゆき、フリートークをすることはあった。そのときに気付いたのが講義後に会議室で質疑応答をおこなうよりも落ち着いた場所で座って会話をする方がより皆が求めている質問と回答が得られやすいということだった。

これは想像に難くない。セミナー会場で他の参加者の前で挙手して質問をするのを不得手している人もいるし、そういうシチュエーションでの質問はついつい”こういう質問をしてもおかしくはないだろうか?”という心理的フィルターを通るので自分の知りたいことを充分に訊けないこともある。ところがこうした座談会形式であればざっくばらんな質問をしやすく、それをもとに会話が生成されるため周囲で聞いている人も新たな質問を生成しやすくなる。

これが自分の疑問点を解消するためにも、講義内容をしっかり消化するためにも非常に効果的なのである。しかしそれをおこなうにはやはり毎回10人が限界なのである。一方でそれ以上の人数になると私の方でも参加者の顔を名前を一致させるのが困難になるという要素もある。せっかく来てくれた参加者との関係もどうしても希薄にならざるを得ない。勉強会に来ていただくということはひと時でも考え方を共有するということなのでそれは自分にとってとても残念なことだ。

57回目となる「HSBC香港口座開設&海外資産運用勉強会・座談会」は11月4日(土)に開催する。今回もいろいろな方とお話ができるのが楽しみである。

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