海外長期積立商品比較。インベスターズトラストEvolutionとS&P500Index


インベスターズトラスト(ITA)は2002年に設立。

カリブ海のオフショアであるケイマン諸島金融管理局の認可を得て営業している保険会社で正式名称を「Investor’s Trust Assurance SPC(ITA)」という。”SPC”というのは「Segregated Portfolio Company」の略で、これはケイマン諸島の会社法で規定されている法人形態だ。日本語に訳すと「分離ポートフォリオ会社」となる。

ITA(インベスターズトラスト)

ケイマンのSPCは運営会社資産と顧客の資産との完全な分別管理が可能。つまり仮に何らかの原因でITA自体の経営状況が悪化しても顧客から預かった運用資産は一切影響を受けない。ケイマン本社をはじめクアラルンプール支社、香港、マイアミ、モンテビデオ(ウルグアイ)の各サービス拠点を通じてすでに50,000人以上の顧客、7億USドル以上の預かって運用にあたっている。

インベスターズトラストでは長期積立運用商品の
「Evolution(エヴォリューション)」

長期積立商品で元本保証のある
「S&P500Index(S&P500インデックス)」

一時払いで運用する
「Platinum(プラチナ)」

などを運営している。

EvolutionとS&P500Indexの比較

そのうち積立商品のカテゴリーに属するEvolutionとS&P500Indexを比較してみたい。

Evolution(エヴォリューション)

種別:長期積立運用商品
運用:ポートフォリオ運用(アクティブ運用)
元本保証:なし

Saving Planと呼ばれるオーソドックスな積立商品である。クレジットカード払いか銀行引き落とし(米国銀行)で毎月一定額を運用口座に払込み、その資金をファンドのポートフォリオに投資するものである。

プラットフォーム上に用意された150種類以上のファンドの中からいくつか選択してポートフォリオを組み、必要に応じて都度組み換え(スイッチング)をしながら運用できる。ポートフォリオの作成及び運用は自分でファンドを選択して作ることも可能だが、ファイナンシャルアドバイザーに手数料(通常運用資産の1%/年)を支払って委託することもできる。

積立期間は5年、10年、15年、20年、25年から選択することができ、契約した積立満期を過ぎてもそのまま運用を継続することができる(最高99歳まで)Saving Planは海外では主に老後資金の準備に利用されるメジャーな形態で同様の商品ではRL360のQuantum(クォンタム)が有名だ。また現在は供給が停止になったがかつて人気商品であったスタンダードライフのハーベストシリーズやフレンズプロビデントのプレミアなどが同様の商品である。

Evolution(エヴォリューション)
https://www.borderless-investment.com/ita-evolution/

S&P500Index(S&P500インデックス)

種別:長期積立運用商品
運用:インデックス運用(パッシブ運用)
元本保証:あり

積立投資では数少ない元本保証の付いた商品である。

クレジットカード払いか銀行引き落とし(米国銀行)で毎月一定額を運用口座に払い込むのは同じだが資金はすべて「S&P500 Index」という米国株式指数に連動したファンドに投資される。運用成績は将来の米国株価の動向にのみ影響を受けることになる。ファンドを選択の余地がないのでポートフォリオを作る必要はない、すなわち運用を委託する必要も生じない。

積立期間は10年、15年、20年で、それぞれ満期時に以下の最低保証がある。

10年満期:元本の100%
15年満期:元本の140%
20年満期:元本の160%

最低保証のあるこの商品は契約期間を超えて運用を続けることはできず積立満期時に必ず現金化されることになる。

ITA S&P500Index(S&P500インデックス)
https://www.borderless-investment.com/ita-sp500index/

毎月USD1,000の拠出金を15年間積み立てて運用し、それぞれ平均年利回り4%と9%で運用できた場合の資産額の比較である。S&P500Indexは最低保証がある反面、手数料は割高なので同じ利回りで運用した場合はEvolutionの方が手取り額は多い。

インベスターズトラストの2つの積立商品の運用シミュレーションは以下の通り。

唯一、平均年利回り4%で運用した場合におけるS&P500Indexの総資産額(解約返戻金額)だけがEvolutionを上回っている。これは本来平均年利回り4%の運用ではもっと低い金額になるが、それでも元本の140%(USD180,000X140%=USD252,000)が払い出されるためである。

基本的に積立投資はドルコスト平均法で地道に資金を増やしてゆく商品で株式投資や不動産投資などを含めた投資全体の中ではリスクの低いタイプに属する。その中においてEvolutionは積極運用型で比較的高めのリスクを許容しながらリターンも大きめに狙う。例えば年金だけでは足りない老後資金を更に充実させるために利用する用途に適している。

S&P500Indexは積立の中でもリスク回避に特化した商品。ある程度のリターンを狙いながらも最低限の金額の確保だけは譲れないタイプの資金、例えば子供の学資などを形成するのに向いた商品だと言えるだろう。


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