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2022年6月15日、アメリカのFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.75%の利上げが決定された。これでアメリカの政策金利の誘導目標は1.5%〜1.75%となった。

新型コロナパンデミックの2年間の経済対策でゼロ金利と量的緩和策によって市中に溢れたマネーが株式をはじめとする金融市場を未曾有の水準に押し上げると同時にインフレが大幅に進んだ。

アメリカのインフレ率上昇と利上げ

アメリカの消費者物価指数(CPI)は2022年に入っていから昨年比7.5%〜8.5%という高水準で推移している。年初1.5%程度だった長期金利も現在は3%以上で推移。アメリカの中央銀行に当たるFRBは急激な物価の高騰を抑えるために利上げを加速している。

24年ぶりの円安の主な要因として語られるのが他の通貨との金利差である。日本円の政策金利は-0.1%。2016年1月にマイナス金利が導入されてから今日に至るまでずっとこの水準が続いている。このため経済対策を行おうにも金利をこれ以上下げることができず、量的緩和策のみに頼らざるを得なかったということにもなった。

世界各国の利上げ

パンデミックはまだ完全に収束したわけではないが、各国の経済は軒並み回復しておりどの国も景気の加熱が顕著になってきた。多くの国ではインフレを沈静化させるために今年に入ってから相次いで利上げを敢行している。

主要通貨の利上げの推移は以下の通りだ。

米ドル(USD):0.25%→0.50%(2022年3月)→1.00%(2022年5月)→1.75%(2022年6月)

ユーロ(EUR):0.00%

ポンド(GBP):0.10%→0.25%(2021年12月)→0.50%(2022年2月)→0.75%(2022年3月)→1.00%(2022年5月)→1.25%(2022年6月)

カナダドル(CAD):0.25%→0.50%(2022年3月)→1.00%(2022年4月)→1.50%(2022年6月)

オーストラリアドル(AUD):0.10%→0.35%(2022年5月)→0.85%(2022年6月)

ニュージーランドドル(NZD):0.25%→0.75%(2021年11月)→1.00%(2022年2月)→1.50%(2022年4月)→2.00%(2022年5月)

スイスフラン(CHF):-0.75%→-0.25%(2022年5月)

ユーロだけは日本円と同様にまだ利上げに踏み切っていない。欧州もインフレ率が8%超えを記録するなど利上げに踏み切るに充分の水準には達しているが、債務比率の高いイタリアやスペインが慎重姿勢を示しているからだ。財政状況の異なる国家間の共通通貨ならではのジレンマとも言える。

スイスフランの利上げ

今回為替市場に驚きを与えたのはスイスフランの利上げかもしれない。今月、2022年6月にスイス国立銀行は0.5%引き上げた。0.5%の利上げを実行してもまだ-0.25%と日本よりも低いマイナス金利というのも特異な状況だがこの利上げがリーマンショックよりも前の2007年以来15年ぶりのことだからだ。スイスのCPIは2.9%とアメリカやユーロ圏に比べるとそれほど高いとは言えないが、この水準も14年ぶりだ。

またスイスは各国の購買力を比較するビッグマック指数がUSD6.98と世界一である。2022年6月現在の日本円に換算するとビッグマック一つが約950円になるわけで、そんな国の物価がさらに上昇するとなるとやはり一大事なのだろう。

日本の金融政策の行方

しかし当の日本はというと黒田日銀総裁は大規模金融緩和の継続を決定、もちろん金利も現状維持。

投資家にとっては日本円をより金利の高い通貨に両替して利息を狙えば確実に儲かる。もっと言えば金利の安い日本円を借りてそれを海外で運用する、いわゆる円キャリー・トレードの旨味も増す。円高に転換する材料は乏しい。

実は日本も2022年5月のCPI(総合)では2.5%なのでスイスとそんなに変わらない数字が出ている。生活実感として物価が高くなったという人も少なくないだろう。

ただ日本のビッグマック指数はUSD3.38で第33位である。利上げを行った上記の主要国のうち一番低いオーストラリアでさえUSD4.41(14位)であり、中国(25位)や韓国(26位)よりも低い日本が本来あるべき物価水準に到達するまでにはまだジャブジャブ注ぎ込まなければならないということだろうか。

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