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2022年11月2日、FRBは今年7回目のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.75%の利上げを決定した。これにより米ドルの政策金利は3.75~4.00%とついに4%台に手が届いた。

ゼロ金利だった2022年年初からの利上げ推移は以下の通り。

【日程】 【政策金利(前回からの利上げ幅)】
1月25日〜26日:0.00~0.25%
3月15日〜16日:0.25~0.50%(+0.25%)
5月3日〜4日:0.75~1.00%(+0.5%)
6月14日〜15日:1.50~1.75%(+0.75%)
7月26日〜27日:2.25~2.50%(+0.75%)
9月20日〜21日:3.00~3.25%(+0.75%)
11月1日〜2日:3.75~4.00%(+0.75%)

米国消費者物価指数(CPI)の動向

一方で米国労働省が11月10日に発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.7%上昇という数値が出た。毎月発表されているこの指標はインフレの度合いを測るものとして最も参考にされているものである。

アメリカのCPIは2022年3月に8%を超え、6月には9.1%の高水準を記録した。ざっくりと昨年の今頃に比べて物価は8%も上昇したということである。インフレは生活者の誰にとっても痛いが、特にエンゲル係数の高い貧困家庭には深刻な悪影響があり社会不安を生む。この高率のインフレを沈静化させるためににFRBは矢継ぎ早に金利を引き上げ、市中の金余り状態を解消しようとした結果1年足らずの間に政策金利は3.5%も上昇したのだ。

米国インフレのマーケットへの影響と今後の動向

このことにより、今だにゼロ金利状態にある日本円は対ドルで30%以上も下落、金利が上がると安定運用を求めて株式市場から資金が流出するのでダウ平均株価も最大20%以上も下落した。要するにアメリカ金融当局はインフレ退治のためにアクセルを全開にして対処してきた形だ。

そして10月、ようやくCPIは7%台に下がった。単月の結果なのでまだ何とも言えないが必死の利上げのかいがあってインフレが落ち着いてきたのかもしれない。そうなれば市場の反応は素早い。

FRBが近々利上げをストップするか、少なくとも利上げのペースは緩やかになるだろうとの予測のもと、日本円は短時間のうちに一気に6円ほど対ドルで上昇、最高値36,000台後半から一時28,000台まで落ち込んだダウ平均も今は34,000近くまで回復した。

この一年のFRBによるの果断な利上げ措置によって今後CPIの数値はこのまま下がりインフレは鎮静化してゆくのか、はたまた一時的に踊り場に立ってこれからまた米国の物価高は続いてゆくのか?

2022年12月の米国のCPIの発表は12月13日(火)、今年最後のFOMC後の金利発表は12月14日(水)と次回はインフレ率の結果を見てから利上げの可否や変動幅を決めることになる。それによってはまた為替相場や株式市場では大きな変動があるかもしれない。

確定利回りポートフォリオの金利改定

いずれにしても近年最高となった米ドルの金利水準に沿って、安定型の固定金利商品「確定利回りポートフォリオ」の金利も以下のように改定された。

• 3年プラン:3.00%→3.25%
• 5年プラン:3.25%→3.75%
• 7年プラン:3.50%→4.0%
• 10年プラン:4.00%→4.5%

固定金利なので今契約すれば、仮に今後途中で米ドルが利下げされても満期までこの利率が保証されている。

https://ws.formzu.net/fgen/S19274410/

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