FT ライフ「 オン・ユア・マインド(On Your Mind)」

FTライフ社から画期的な商品の販売が開始された。

その名も「オン・ユア・マインド(On Your Mind)」直訳すると”あなたの心で”となるだろうか?商品名は名詞であるのが普通だが、副詞がタイトルになっているというのもこの商品の先進性の表れかもしれない。

「死ぬリスク」と「生きるリスク」の両方に備える

人間の人生は常に「死ぬリスク」と「生きるリスク」に直面している。そして「死ぬリスク」と「生きるリスク」は年齢とともにその大きさが微妙に変化する。例えば結婚して学齢期の子どもがいる人は「死ぬリスク」がかなり大きいと言える。まだ若く資産が貯まっていない段階でこれから学費などもかさむ。そんなタイミングでもし突然一家の大黒柱が死亡するようなことがあれば家族の生活は困窮し、子どもも希望する教育を受けられない可能性が出てくる。

そのような突発的な危機に備えるのが生命保険であるのは言うまでもない。逆に年齢を重ねるにつれ「死ぬリスク」はだんだんと小さくなり、それに反比例するように「生きるリスク」が高まってくる。

高齢者は引退すると労働収入がなくなる一方で年金や資産の取り崩しで生活することになるから長生きすればそれだけ資金が枯渇しやすくなる。そこで重要なのは資産運用による老後資金の確保であるのは疑いがない。なので若い時は「死ぬリスク」をヘッジするために死亡保障を多く確保しながら、年をとってからも充分な解約返戻金を受け取って「生きるリスク」をカバーしたい。その目的には終身生命保険が有効であり、同タイプの商品としては従来サンライフの「ライフブリリアンス(Life Brilliance)」などがある。

リバースモーゲージと節税

ただ自分が解約返戻金を受け取ったり、遺族に死亡保障が支払われるときには所得税がかかることになる。解約返戻金にしろ、保険金にしろ、収益を得たら納税が発生するのは当然のこと(仕方のないこと)と捉えられていた、、ところがこの部分さえ解決できる商品が出現した。それが「オン・ユア・マインド(On Your Mind)」ということになる。

この商品が従来の終身生命保険と違う画期的な点はプランを解約せず、その契約を担保に融資が受けられることだ。つまり老後の生活に必要な資金を負債として計上することができる。もちろん融資を受けた資金に対して納税は発生しない。こうして調達した資金で老後を過ごし、亡くなったときに保険会社は保険金の中から融資した資金を回収したうえで受取人に払い出しをする。このように資産を取り崩さずにそれを担保に入れて融資を受けることをリバース・モーゲージと言う。日本では持ち家の不動産など固定資産を担保にしたリバース・モーゲージ・ローンが存在するのでご存知かもしれない。

この「オン・ユア・マインド(On Your Mind)」では終身生命保険を担保にしてリバース・モーゲージを利用できるので、「死ぬリスク」と「生きるリスク」の両方をヘッジしたうえに納税の手間や金額の負担を減らせるということになる。

【オン・ユア・マインド(On Your Mind)の概要】

[支払い期間]
6年、12年、20年、25年

[被保険者の年齢(加入時)]
6年払いプラン:0歳〜70歳
12年払いプラン:0歳〜65歳
20年払いプラン:0歳〜60歳
25年払いプラン:0歳〜55歳

[途中引き出し・出金]
リバーショナリーボーナスは途中引き出し可

[ボーナス]
リバーショナリーボーナス、ターミナルボーナス

[リバースモーゲージによるローン借入れの条件]
1.死亡保障額が65,000USD以上
2.被保険者が60歳以上
3.保険料がすべて支払い済
4.契約から15年以上経過

5.融資期間:15、20、30、40年
6.融資受取頻度:月単位、半年単位、年単位

【オン・ユア・マインド(On Your Mind)の設計書】

①経過年数
②支払保険料の合計
③解約返戻金
④死亡保障
⑤確定解約返戻金額
⑥非確定解約返戻金額
⑦リバーショナリーボーナス(現金価値)
⑧ターミナルボーナス(現金価値)
⑨確定死亡保障金額
⑩非確定死亡保障金額
⑪リバーショナリーボーナス(額面価値)
⑫ターミナルボーナス(額面価値)

※「⑦リバーショナリーボーナス(現金価値)」は運用途中で引き出すことが可能。
※「⑧ターミナルボーナス(現金価値)」は解約時に確定解約返戻金とともに払い戻しされる。

赤枠部分は20年後の解約返戻金のシミュレーション。契約から20年目に解約をした場合、
支払保険料のUSD120,000に対し、確定支給額と2つボーナスの合計で解約返戻金の見込額は
USD246,511ということになる。支払保険料の合計に対し%が戻ってくる計算になる。
緑枠部分は20年後の死亡保障のシミュレーション。契約から20年目に死亡した場合、支払保険料はUSD120,000に対し、
確定死亡保障と2ボーナスの合計で死亡保証額の見込み額はUSD452,296ということになる。

【オン・ユア・マインド(On Your Mind) 6年払いプランシミュレーション】

性別:男性
加入時年齢:40歳
喫煙の有無:非喫煙者

支払期間:6年
支払い方法:年払い
損益分岐点:9年
年間拠出額:USD20,000/年
2年間合計拠出額:USD120,000

10年後解約返戻金:USD162,165(返戻率135%)
15年後解約返戻金:USD213,061(返戻率178%)
20年後解約返戻金:USD246,511 (返戻率205%)
25年後解約返戻金:USD286,061 (返戻率238%)

10年後死亡保障:USD525,215(死亡保障率438%)
15年後死亡保障:USD488,113(死亡保障率407%)
20年後死亡保障:USD452,296 (死亡保障率377%)
25年後死亡保障:USD478,200 (死亡保障率399%)
※いずれも非確定部分を含む概算

FT ライフ「 オン・ユア・マインド(On Your Mind)」の特徴

商品タイプ生命保険
期待利回り 4%
ボーナスリバーショナリーボーナス・ターミナルボーナス
契約期間被保険者が100歳まで
被保険者の年齢6年払いプラン:0歳〜70歳
12年払いプラン:0歳〜65歳
20年払いプラン:0歳〜60歳
25年払いプラン:0歳〜55歳
支払い期間6年、12年、20年、25年
途中引き出し・出金リバーショナリーボーナスは途中引き出し可
ローン借入れ
投資金の支払方法・銀行送金
・クレジットカード
 居住地による申込制限 あり
特徴・損益分岐点は9年目と早い
・リバース・モーゲージが利用可能
・早期の死亡には死亡保障の割増がある

FT Life社とは?

FT Lifeは香港の大手企業グループであるニューワールドグループ(New World Group)の傘下企業で香港最大の生命保険会社の一つ。旧名称はAgeas。個人と機関投資家を対象に資産保全やウェルス・マネジメントサービスを提供している。2,800人以上の金融コンサルタントとスタッフを抱え、生命保険他の保険商品、香港の公的年金であるMPF(強制積立年金)を広く取り扱っている。