現物投資として定義できるオンライン貿易・小売販売


かつては多分に労働集約的なビジネスだった小売販売(物販)はEコマース(EC)化の流れにより自分がほとんど動かずウェブ上で買いと売りを立てることにより利益を得ることのできる投資に近づいてきている。

言うなれば「現物投資」

今やインターネット上には様々な商品の市場(マーケット)がある。ヤフオク、Amazon、楽天、メルカリ、BUYMA、タオバオ、アリババ等々。スマホやパソコンを通じてこうしたEC市場で商品を買うことができるのは地球上に住む我々のほとんどが当たり前に知っている。一方で我々はこれら市場を通じて逆に商品を売ることもできる。これも多くの人が知っていることだろう。実際にはネットで商品を売ったことのある人はネットで買ったことのある人に比べるとずっと少ないはずだがその気になればほぼ誰でも販売者になることができる。

これらのEC市場をよく調べてみるとわかるのだが同じ商品が違う価格で売られていることは少なくない。例えば以下の商品はAmazonで3,785円で販売されている。

一方で中国のECプラットフォーム「淘宝網(タオバオ)」では同じ商品がRMB97で売られている。

2017年6月中旬時点での日本円と人民元の為替レートは約RMB1=JPY16なのでRMB97は約JPY1550である。その差額は2,235円。これをタオバオから100個(155,500円)仕入れてAmazonで販売すれば22万円ぐらいが粗利となる。中国からの送料や関税等諸費用を考慮しても結構な利益を確保できるのは想像ができるだろう。実際に仕入れて販売する前には商品の売れ行きの調査等々もっと検討すべき点あるが、ざっくりこんな感じで同じ商品でも国内外のEC市場間の価格は違うケースは多々あり、安い市場で買って高い市場で売ることにより利益を得ることが可能。海外の販売者から購入したものを国内に運んで売る。要するにこれは貿易なのであるが昨今ではそのための一連の手続きをパソコンやスマホを操作するだけで完結できるようになっているのだ。

上記の取引を完結させるための具体的に段取りを説明すると、

1.販売者が淘宝網と日本Amazonのサイトをチェックして同じ商品で価格差のあるものを探す
2.見つけた商品を中国にある「転送業者」に発注及び支払いをする
3.中国にある「転送業者」が商品を買い付けてAmazonの「FBA」に出荷する
4.販売者がAmazonに出品する
5.商品が売れたらAmazonが購入者から代金を回収して「FBA」から商品を購入者に発送する
6.Amazonが販売者に支払いをする

販売者がやることは商品を見つけて転送業者に発注することとAmazonに出品することだけ。もちろんはじめてこれをおこなうときには「転送業者」や「FBA」と契約してを物流を整える必要がある。転送業者は日本からタオバオに出品してある商品の注文を販売者から受けて、その商品のセラーに発注し、セラーから中国国内で納品を受け検品して日本に送る仕事をする業者である。転送業者には日本語のわかるスタッフがいるので販売者はすべて日本語で発注できる、その後彼らが中国語でセラー(仕入先)と連絡を取りながら販売者の希望通りの商品を日本に輸出するのである。販売者にとって中国現地の事情はわかりにくいし言葉も通じない。そんな日本の販売者のために中国の現地で通訳と仕入れと出荷を代わりにおこなうのが転送業者である。FBAは「Fulfillment By Amazon(フルフィルメントバイアマゾン)」というAmazonが提供しているサービスだ。販売者が出品する商品をAmazonの倉庫で預かり、注文があればAmazonが購入者の手元まで発送してくれるサービスである。FBAはAmazonの大口出品者という月額4,900円のサービスを申し込めば利用できるようになる。転送業者は中国から直接日本のFBA倉庫に向けて商品を送ることも可能だ。

インターネット取引全盛の昨今、株式を売買する場合はオンライン上で、

・企業情報やチャートの動きを見ながら銘柄を見極める(=下調べをする)
・株式を購入する(=投資をする)
・株式を売却する(=投資からエグジットする)

というパターンになるはずだ。
翻って上記の貿易においても販売者である自分がするのはオンライン上で、

・商品を探す(=下調べをする)
・転送業者に発注して支払いをする(=投資をする)
・Amazonに出品して代金を回収する(=投資からエグジットする)


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