2019年:アドバンス口座・パーソナルインテグレーテッド口座の口座維持管理料廃止

2018年:CRS(共通報告基準)に関連する納税者番号の登録

2017年:インターネットバンキングのシステム及びデザインの変更2016年:モバイルセキュリティデバイス開始

2014年:セキュリティデバイスの強制交換

2013年:海外ATMでの出金限度額がゼロになり、海外で引き出しをするためにはインターネットバンキングでの設定が必須になる

2012年:ICチップ入りATMカードへの変更

2011年:旧セキュリティデバイス(ラグビーボール型)から新セキュリティデバイス(電卓型)への変更

我々がHSBC香港口座のトラブル解決サービスである「年間サポート会員」というサービスを開始してから8年。HSBC香港は毎年のように実に様々な手続きやシステムの変更をおこなってきた。古い方から順番に振り返ってみたい。

2011年:旧セキュリティデバイス(ラグビーボール型)から新セキュリティデバイス(電卓型)への変更

HSBC香港はいち早く2004年頃からセキュリティデバイスを採用していたが従来のデバイス(ラグビーボールのような楕円形の形をしていた)は単純にログオン時に必要なセキュリティコードを表示するためだけのものだった。このときに送金先の情報を加えて送金用のコードなどを生成することのできるより高度なセキュリティデバイス(現在使用している電卓のような形のもの)に変更された。

交換は一斉ではなく、古いデバイスのバッテリー切れなどでの交換時に徐々に切り替わっていった。無論現在では旧セキュリティデバイスは使えないが、長年使っていなかった口座閉鎖のために香港を訪れた顧客がまだこの旧セキュリティデバイスを持っていたということが昨年あった。

2012年:ICチップ入りATMカードへの変更

ATMカードやクレジットカードの情報保存方式が従来の磁気ストライプからICチップに変わっていったが、HSBC香港のATMカードもこのときにICチップ入りに変わった。変更は強制的に実行され口座保有者には順次真新しいICチップ入りのカードが郵送されてきた。届いたカードはアクティベーション(ATMで一度出金等の操作をすること)を行う必要があり、それを怠ると新カードは無効になってしまうということになっていた。

この時点の口座保有者で新カードのアクティベーションをしていなかったり、あるいは引っ越し後に住所変更をしておらずカードが届かなかった人は口座が使えなくなっているはずだ。

2013年:海外ATMでの出金限度額がゼロになり、海外で引き出しをするためにはインターネットバンキングでの設定が必須になる

2013年以前はHSBC香港での口座開設後、そのまま海外でもATMで一定限度額(例えばアドバンス口座でHKD30,000/日)まで現金が引き出せていた。しかしカード不正使用などの犯罪を防止するため海外のATMでの出金限度額がデフォルトでゼロ設定となり、引き出しをするためにはインターネットバンキングで「海外出金限度額」の設定をしなければならなくなった。口座にはなんの問題もないのにいきなり出金ができなくなったということがある場合はこの設定をしていないことが原因である場合も多い。

2014年:セキュリティデバイスの強制交換

電卓型のセキュリティデバイスにマイナーチェンジがあり起動するときにPINを入力するタイプになった。これに合わせてセキュリティデバイスの交換が強制になり、新しいデバイスが口座保有者に順次郵送されてくることになった。デバイスが届いたらアクティベーションをおこなう必要があり、それを怠ったまま数ヶ月放置するとデバイス自体が無効になった。住所変更をしていない人には新しいセキュリティデバイスが届かなかったのは無論のことだ。

2016年:モバイルセキュリティデバイス開始

スマホの普及により、アプリ化された「モバイルセキュリティデバイス」が現れた。普段持ち歩いているスマホでセキュリティコードが生成できることになり、余計にデバイスを持ち歩いたり管理したりする必要がなくなり非常に便利になった。しかし機種変などのときにアプリを移行するときにはまた別の手続きが必要になった。便利なことが増えると同時に面倒もひとつ増えた。

2017年:インターネットバンキングのシステム及びデザインの変更

インターネットバンキングのシステムが一新された。これはどちらかというと以前からサポート業務をおこなっている我々にとってしんどい時期であった。操作性はそれほど変わらないものの、デザインをはじめメニューの並びや位置が大幅に変わって再び把握するまでは少なからずの時間を擁した。またマニュアルもすべて一から作り直しとなった。その結晶が「HSBC香港インターネットバンキングマニュアルWeb版」である。

2018年:CRS(共通報告基準)に関連する納税者番号の登録

2017年に開始された加盟国間の税務情報自動交換システムであるCRS(共通報告基準)により新規口座開設をする際には納税者番号(マイナンバー)の報告が必須になっていたが、2018年中盤より既存の口座保有者への納税者番号聴取が始まっている。レターやメールなどで納税者番号登録を促す通知が来ているがこちらも作業を完了させず放置しているとインターネットバンキング機能の制限や口座凍結等の措置が講じられるかもしれない。

2019年:アドバンス口座・パーソナルインテグレーテッド口座の口座維持管理料廃止

2019年8月からアドバンス口座・パーソナルインテグレーテッド口座の最低預金額を満たしていない場合に徴収される口座維持管理料が廃止された。要するにこの2つの口座に関しては残高不足でも損をすることがないという意味で朗報ではあるのだが将来何らかの変更がある可能性も感じている。アドバンス口座とパーソナルインテグレーテッド口座に差がなくなればこの区分に意味がなくなるので将来2つの口座が統合されるのではないかという観測である。まだわからないが仮にそうなった場合はまた新カードの郵送とアクティベーション手続きが必要になるかもしれない。


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