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「セキュリティデバイスの電池が切れて画面に何も映らないのですが。。」

5年以上前にHSBC香港の口座開設をおこなった人からこんな相談を受けることが多い。HSBC香港のインターネットバンキングのログオンや送金など重要な手続きをする際にセキュリティのため口座と連動した乱数(セキュリティコード)を生成して本人確認をするためのセキュリティデバイス。セキュリティデバイスにはバッテリーが入っており、いずれ寿命がくる。しかし市販のバッテリーを購入して入れ替えられるような構造になっておらず、寿命が尽きて反応しなくなったときにこのような相談があるのだ。

セキュリティデバイスがバッテリーが残り少なくなるか、完全に切れてしまえば新しいものを請求することになる。請求方法はインターネットバンキング、テレフォンバンキング、書類の郵送のうちどれかになるが、もっとも簡単なのはインターネットバンキングの「Replacement of Security Device」というメニューからおこなうことである。

しかしこれには条件があり、古いデバイスがまだ使えるうちにそのセキュリティコードでログオンして手続きをしなければならない。すなわちバッテリーがなくなる兆候を察知して前もって請求する必要があるのだ。

「そんなのどうやって知るのか、、?」と疑問に思うところだが、バッテリーが少なくなるとセキュリティデバイスの液晶画面に「bAtt」で始まる以下のようなメッセージが出て教えてくれる。

bAtt 5:バッテリー切れまであと5週間
bAtt 4:バッテリー切れまであと4週間
bAtt 3:バッテリー切れまであと3週間
bAtt 2:バッテリー切れまであと2週間
bAtt 1:バッテリー切れまであと1週間
bAtt 0:バッテリー切れまであと数日

「bAtt」はおそらくbatteryの頭4文字だろう。Aだけ大文字になっているのはドット数の少ないセキュリティデバイスの液晶画面では小文字のaが表現できないからだろうか。

それはどうでも良いが、大きな問題は液晶画面に映し出される「bAtt」の意味を多くの人にとって何のことだかわからない、ということだろう。この記事をきっかけに意味を理解しておいてほしい。

しかし長時間セキュリティデバイスに触れない場合、このメッセージを目にすることもなく完全にバッテリーが無くなって、いざ使いたいときにうんともすんとも言わないということも充分に考えられる。そのときはインターネットバンキングから請求することができないので電話かレターで請求することになる。請求すれば新しいセキュリティデバイスが送られてくる。そして新しいセキュリティデバイスを使えるようにするためにアクティベーションが必要になる。しかしここでもバッテリーが切れる前に請求するのとバッテリーが切れてから請求するのとで違いがある。

もっとも簡単なのはインターネットバンキングでアクティベーションをすることだが、その場合は新たに届いたセキュリティデバイスのシリアルNo.やセキュリティコードを入力したあとに古い方のセキュリティデバイスのセキュリティコードも入力する必要がある。もちろん古い方のデバイスのバッテリー残量がゼロであればコードを入力することができず、インターネットバンキング経由でのアクティベーションは失敗に終わる。次善策としてテレフォンバンキングのカスタマーサービスに電話をかけてアクティベーションをする方法を採ることになる。これはテレフォンバンキングPINを入力して、HSBC香港に登録してある携帯電話にSMSで届くパスコードをカスタマーサービスに伝え、最後に新しいセキュリティデバイスのシリアルNo.を伝えることで完了する。

そんなに難しい会話ではないが、英語(もしくは中国語)でコミュニケーションを取りながら進めなければならない。

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