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香港における保険取扱免許(PIBA)を取得してファイナンシャルアドバイザー(FA)となったのは2007年。生命保険や長期積立などの金融商品を直接取扱い、契約書に資格者として署名できるようになったのはこのときである。

 

香港の金融ライセンス

最初のHSBC香港のインターネットバンキングマニュアルを制作して、口座開設のサポートを開始したのは翌2008年になる。BOOM証券の口座開設サポートも同時に始めた。2010年に証券取扱免許(SFC)も取得、運用も含めた全体的な投資助言が可能になった。SFCのライセンスは以下で確認可能。

SFC(Securities and Futures Commission)
https://www.sfc.hk/web/EN/index.html

ページ中程にあるLicense Searchに「Tamari」と入力しIndividualにチェックを入れて検索すると「AWS686 Tamari Masahiko」と表示される。

PIBAのライセンス取得者は以下で確認可能。

PIBA(Professional Insurance Brokers Association)
http://www2.piba.org.hk/~ima/pn01_0.php?srhtyp=T&lang=en

Surname(English)にの欄にTamariと入力しRegistration TypeでT.Rを選択、Search Keyを入力してSearchをクリックすれば、「PIBA 0189-010977 TAMARI Masahiko」と表示される。

HSBC香港の口座開設

2012年頃までHSBC香港の口座開設は非常に容易だった。パスポートと日本の運転免許証を証明書類として準備してゆけばほとんど質問を受けることもなく形式的な手続きのみで口座を作ることができた。銀行として普通にお金を預金してくれる人を歓迎していたのである。口座開設ツアーで日本からグループで来ることも流行していて、口座開設、入金手続き、インターネットバンキングのセッティング、ATMカードのセッティングと4ヶ所のスタッフを配置して当時は10人、20人のグループの団体を流れ作業でサポートしていた。知り合いの業者では数店舗に分けて1日で100人以上のサポートをこなしていたという話も聞いた。

様相に変化が現れたのは2013年の年が明けてからだった。それまで懇意にしていた支店の担当者が突然異動になり、口座開設の予約を受け付けてくれなくなった。飛び込みで手続きを依頼しても断られ、別の支店へ移動してようやく成功に漕ぎ着けるとということが数度重なった。異動になった担当者を呼び出して訊いたところ、マネーロンダリングに対する対策のため口座開設に来る顧客の背景を厳しく調査するように本部から通達が出たとのことだった。

2012年の12月にHSBCグループがメキシコの犯罪組織の資金洗浄に利用されていたり、経済制裁に反してイラン関連の取引をしていた疑いで米国の司法省などから19億ドルの罰金を課されることになっていたことが大きな原因だ。また、開設後になんの動きもなく放置されている口座が増えているのを本部が問題視しているという情報もあった。その後徐々に状況は元に戻り、再び外国人によるHSBC香港口座の開設は以前のようにできるようになっていったが前年に日本人客の多かった(我々も使っていた)支店においては依然として受け入れは厳しかった。理由は想像に難くない、それだけ放置されていて動きのない口座を多く抱えていたからだ。それが原因で特に本部に厳しい注意を受けたと思われる。

その頃からHSBC香港の口座開設は緩くなっては時折本部からの通達が出て厳しくなるということ繰り返している。ただ短期的には緊張と緩和を繰り返しながらも長期的にはやはりハードルが高くなっていることは否めない。困難というレベルでは決してないが受け入れ体制のある支店できちんと予約をして事前にポイントを抑えて手続きを行なうことが重要だ。日本人の口座開設を受け入れてくれる支店が本部の指導の度に変わってゆくのも習慣化している。

語学に自信のある人がブログなどの過去記事を参考にしてそこに書いてある支店へ行き自分で口座開設に挑戦しては失敗するということが起こるのもそれが原因だ。以前日本人顧客の多かった支店は今は逆に厳しいのである。

Borderless Groupの取り組み

数々の経験から我々の方にも反省がある。本来提供していたインターネットバンキングマニュアルの配布に加え、放置される口座を極力少なくするために利用目的を明確にする啓蒙活動やトラブル解決アフターサポート体制の整備などに取り組んでいる。その啓蒙活動の一環がHSBCグループ対して米司法省が処分を下した2012年12月に第1回を行ない、この3月16日に64回目を数える「HSBC香港口座開設&海外資産運用勉強会・座談会」会員制のアフターサポートサービスが「HSBC香港年間サポート会員」である。

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