Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.


 
2022年アメリカは激しいインフレに見舞われた。インフレを観察する数値として最も重視されているのが毎月発表されるCPI(消費者物価指数)である。昨年2022年に発表された米国CPIの前年同月比数値は以下の通り。

2022年01月12日 (2021年12月):7.0%
2022年02月10日 (2022年1月):7.5%
2022年03月10日 (2022年2月):7.9%
2022年04月12日 (2022年3月):8.5%
2022年05月11日 (2022年4月):8.3%
2022年06月10日 (2022年5月):8.6%
2022年07月13日 (2022年6月):9.1%
2022年08月10日 (2022年7月):8.5%
2022年09月13日 (2022年8月):8.3%
2022年10月13日 (2022年9月):8.2%
2022年11月10日 (2022年10月):7.7%
2022年12月13日 (2022年11月):7.1%    

2022年米国CPIの推移

例えば2022年12月13日に発表された2022年11月分の指数は7.1%。これは2021年11月より物価が7.1%上昇したと理解すれば良い。2021年11月にスーパーで食料品や日用品を買い物かごに入れてレジに持っていったら合計5,000円だったとして、2022年11月にまったく同じものを買ってレジに持っていったら5,355円になっていた。だいたいそんな感覚である。

2022年初に7%だったインフレ率は次第に上昇、6月に9.1%をピークとしてその後徐々に沈静化してきている。ちなみに2023年01月12日に発表された2022年12月分の数値は6.5%だった。    

2022年米国政策金利の推移

2022年12月14日、FRBは回目のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.5%の利上げを決定した。米ドルの政策金利を決めるFOMCは年に8回行われる。その中で7回連続の利上げであった。ゼロ金利だった2022年年初からの利上げ推移は以下の通り。

【日程】 【政策金利(前回からの利上げ幅)】
1月25日〜26日:0.00~0.25%
3月15日〜16日:0.25~0.50%(+0.25%)
5月3日〜4日:0.75~1.00%(+0.5%)
6月14日〜15日:1.50~1.75%(+0.75%)
7月26日〜27日:2.25~2.50%(+0.75%)
9月20日〜21日:3.00~3.25%(+0.75%)
11月1日〜2日:3.75~4.00%(+0.75%)
12月13日〜14日:4.25〜4.50%(+0.5%)

3月のCPIが8%目前になった直後に2年間継続したゼロ金利政策を終了し、0.25%の利上げを実行。翌4月のCPIが8.5%を記録したのを確認して0.5%の利上げを行なうも、その後6ヶ月連続で前年比8%以上のインフレが続き、FRBはその間4回連続フルスロットルでで0.75%の利上げを敢行。11月にようやく7%台の数値が出たので利上げ幅を0.5%に縮小したというところだろうか。そしてCPIは7.1%、次いで6.5%と下がってきた。

急速に進むインフレを退治するためにより強力な利上げで対抗し、その甲斐あってようやく物価上昇ペースが下がってきた様子が見て取れる。なるべくしてなった結果ではあるのだろうが、金利の上げ下げで景気を調整するオーソドックスな金融政策の効果は、長年ゼロ金利の下でそれを封じられてきた日本人の目から見ると逆に新鮮な感じもする。

2022年米ドル為替の推移

さて以下は各月のドル円の為替レート(月の平均値)である。

2022/01:114.8539
2022/02:115.2100
2022/03:118.5095
2022/04:126.2248
2022/05:128.8783
2022/06:133.7957
2022/07:136.7163
2022/08:135.2423
2022/09:143.2900
2022/10:147.0145
2022/11:142.8200
2022/12:135.4224

こちらは2022年初から10月にかけて米ドルの利上げベースの加速と高止まりによって急速に円安ドル高が進んだ。日本円を預金していても利息ほぼゼロである一方で米ドルであればどんどん利息が増えてゆくので世界中の人が日本円を米ドルに替える(円売りドル買い)流れが生まれるのは当然の帰結だ。

ところが11月のFOMCで4回目の0.75%利上げが実行される前にその傾向はブレーキがかかり円高方向に動いているのを見ると1ドル145円以上のレートはさすがに行き過ぎで現時点でのドル円の天井を確認できたということかもしれない。そして現在2023年1月末は1ドル129円台で推移している。

「米ドルの高金利を狙いたいけど、この円安でドルに両替するのはちょっとなぁ、、」という感覚は薄れてそろそろ射程距離内に入ってきたのではないだろうか。

現在我々が取り扱っている米ドル固定金利確定利回りプランの金利は以下の通りである。

• 3年プラン:3.25%
• 5年プラン:3.75%
• 7年プラン:4.0%
• 10年プラン:4.5%
 

0
2011年の発行開始以来毎週配信されているBorderless Group代表玉利将彦のメールマガジン

メール講座【国境なき投資戦略】

* 入力必須